今回は、クライアントさんから私に直接やメールで聞かれた事をまとめました。
同じ様に疑問に思っている方の参考になればありがたいです。
質問:プロペシアって効きますか? それは大丈夫ですか?
答え:基本的に男性型薄毛に効果があるとされています。個人輸入でプロペシアを買っている方もいらっしゃいますがやめた方がいいですね。理由としては、粗悪品が紛れ混んでいる可能性があります。また日本国内において医師が女性に対して処方する事はほとんどないですね。理由としてはプロペシアの服用は、成人男性が対象です。特に男児を妊娠中の女性が服用した場合、男児の生殖器に異常を起こす危険性があります。また、未成年の服用も国から禁止されています。女性には効果がないとされていますし、さらに妊娠している場合には重篤な副作用が出る場合があります。ので女性の方は服用しないがいいと思います。
質問:ヘナで染めたのですが、頭皮がかぶれてしまいました・・・ 身体にいいはずなのに・・・
答え:ヘナというのは医療部外品ではないのですが、ナチュラルのヘナは、南の国でできている潅木(かんぼく)の葉から採れている赤褐色の色素で、現地の方々から昔から生地を染めたり、身体に装飾に塗るなど使われていたようです。日本でも、理容師・美容師の間では、以前からヘナによる染毛をしていました。
アメリカでは毛を染める色素としてヘナの使用が認められています。使用できるのは、頭髪のみでまつ毛や眉毛などの目に近い部分には使う事ができません。
ヘナの色素は赤褐色ですので、毛髪はオレンジ色や赤みがかかった色になります。
ヘナでは黒くはなりません。しかし最近では、ブラックヘナという製品も出てきているようです。
これはヘナ本来ではなく、ヘアダイで染めるものでした。
おそらく、今回の質問された方のヘナにも化学染料が入っていたと思います。
使用される際は、気をつけた方がいいですよ。
かぶれるのにも、一次刺激性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎があります。
これらの違いは何か?というと体質と関係あるかないかです。
アレルギー性皮膚炎の方が体質と関係があります。
一次刺激性皮膚炎は体質とは関係がなくて、皮膚の細胞と強く反応するために赤くなってしまいます。
Q.なぜ男性は、女性より禿げるのが早いんですか? また、最近、白髪になってきたのですが・・・これは遺伝によるものですか?
A. 男性は男性型脱毛症という病気があります。
これは男性ホルモンの一種のテストステロンが5αリダクターゼⅡという還元酵素の働きで5αジヒドロテストロンという物質を作って、この物質が毛髪を作り出している毛乳頭と接している毛母細胞に働いて、毛髪を作る時の邪魔をする事で毛髪が細くなってしまいます。結果として脱毛してしまいます。体毛が濃い人に多いようです。
また、白髪ですがこれは、毛髪を作っている毛母細胞に毛色素細胞というメラニン色素を作って、毛母細胞に送り込んで、毛髪に黒い色を与えている細胞があります。この細胞の中には、無色透明のアミノ酸のチロシンが含まれています。
これがチロシナーゼという酵素の働きで黒い髪の毛にしています。
流れを説明すると
DOPA
↓
DOPAキノン
↓
DOPAクローム
↓
インドール5,6キノン
↓
ユウメラニン
と変化して黒い髪の毛となっていきます。
このユウメラニンの量が減ると、褐色から茶色、金色となり、無くなると白髪になります。
チロシナーゼは、微量の銅によって活性化していきます。
ですので、この銅が多く含まれる食べ物を摂る事が重要となってきます。
頭皮に尋常性白斑(しろなまず)という病気があると、その場所に生えている毛髪は白髪になります。
白髪を遅らせる食べ物としては、銅イオンを含んだ甲殻類(エビ、カニ)、貝類、ココアなどがあります。
アミノ酸のチロシンを多く含んだ大豆、アジ、イワシなどの魚、卵をしっかり摂っていくと白髪の予防になってきますが、ご質問の方の様に白髪が遺伝の要素が高いです。
しかしながら、諦めずに毎日の食事やヘアケアや生活習慣をきちんとしていくことが白髪にならない事です。