ヘアリンスとヘアトリーとメントの違いを教えて下さい。 

今回は、ヘアリンスとヘアトリーとメントの違いについてです。

ヘアリンスは、50年前のいわゆる酸性リンスと、現在のリンスとでは目的も原料も異なっています。

以前はシャンプーと言えば、石けんを原料として、製品使用時のpHが10〜12のアルカリ性でした。

このため昔のリンスの主な目的はpHを毛髪が安定するpH4.1〜4.7の弱酸性に戻す事で、リンス製品の多くはpH2.0〜pH4.0くらいでした。ですから名称も酸性リンスと呼ばれていました。

リンス

リンスを髪の毛にすると、すすぎがよくなって乾燥した後でもくし通りがよくなります。さらに帯電を防いだり、髪の毛のツヤや感触がよくなります。 現在使われているシャンプーは、合成洗剤でできていて非常によく水に溶けますので、綺麗に洗い流す事もできます。しかしながら洗浄力が強すぎて、毛髪に必要な脂分まで取りすぎてしまって毛髪が乾燥してパサパサになってしまうのです。その取りすぎた脂分を補うのが、リンスなのです。

リンスには、細くてコシのない髪・ボリューム感がなくなった軟らかい髪・毛の密度が高いくて硬い髪・加齢によって皮脂が少なくなって乾いた髪・パーマでパサついた髪・皮脂分泌の多い髪用などがあります。

酸性のリンスには、石けんなどを主としたシャンプーにより毛髪がアルカリ性になってしまっている場合に、それを中和して金属石けんを取り除く働きがあります。

主なリンスには、酸性リンスクリームリンスまたはオイルリンスがあります。

酸性リンスは、現在はあまり使われていません。昔は、石けんで頭を洗ったあとに、酢をうすめたリンスを使われていました。今では考えれないですよね。一部の美容室ではパーマの中間リンス、ヘアダイやブリーチ後のリンスとして使われています。

クリーム、オイル・リンスは、この2つはほとんど差がありません。合成洗剤で洗髪したあと、失われた脂分を補給するのがこれらのリンスの目的です。そのためには毛髪によく吸着することが大事ですし、また毛髪に均一にゆきわたるのも大事なのです。このリンスの成分にはオイル・シャンプーの原材料として過脂肪酸剤が使われています。その他にもカチオン型の界面活性剤が成分のひとつです。 *界面活性剤は洗濯する際に使う洗剤の成分です。

リンスの原材料として カチオン界面活性剤 油性原料 ポリペプチド があります。

これを聞いただけでも、体に悪そうですね。 ですので当院のクライアントさんにもどのリンスを使った方がいいですか? と聞かれますが

なるべくオーガニック系のリンスがいいと思います。

毎日使っているリンスや行きつけの美容室で使われている成分って気になりませんか?
そんなの気にならないって方もいらっしゃると思いますが、女性で薄毛に悩んでいる方はぜひとも知っておいた方がいいです!

リンスの材料は カチオン界面活性剤 油性原料 ポリペプチド 等があります。

カチオン界面活性剤にはカチオン型が使われています。カチオン型というのは 

水に溶けたとき、疎水基のついている部分がプラス(正)イオンに電離する界面活性剤で石けんとイオン的に逆の構造をもっているため「逆性石けん」と呼ばれることもあります。 繊維や毛髪などのマイナス(負)に帯電している固体表面に強く吸着し、柔軟性、帯電防止性、殺菌性などを付与することができます。
構造的にはアミン塩型と第4級アンモニウム塩型に分類され、繊維の柔軟剤、へアリンス基剤や殺菌剤として第4級アンモニウム塩型が広く使用されています。

界面活性剤の種類

界面活性剤は数多くの機能を発揮する(活性を持つ)ために分子設計され、大きく分けて4つのタイプが存在します。それぞれ水に溶けた時に、電離してイオン(電荷をもつ原子または原子団)となるイオン性界面活性剤が3タイプあり、イオンにならない非イオン(ノニオン)界面活性剤の1つとで合計4つのタイプがあります。
またイオン性界面活性剤の3つのうち、水に溶けた場合のイオンの種類により、アニオン(または陰イオン)界面活性剤、カチオン(または陽イオン)界面活性剤および両性(陰イオンと陽イオンの両方を併せ持つ)界面活性剤に分類されます。

界面活性剤の種類

日本界面活性剤工業会のホームページよりです。

カチオン型は毛髪と電気的に結合する性質を持っていて、強くつながっています。そのため電気的に結合しているので、くしやブラシによる静電気の発生も抑える事ができるのです。ですので、損傷した毛髪が治ります。

油性原料としては、毛髪に油分を補う事で、髪の毛の周りについて薄い皮膜をつくっています。油性原料は過脂肪酸剤とほとんど同じものが使われています。

ポリペプチドは、ポリとペプチドからできています。毛髪の感触や光沢、柔軟性が良くなります。カチオン界面活性剤のような刺激性もないので安全です。損傷した毛髪によく吸着します。

トリートメント

トリートメントは、大きく分けて2つあります。インバストリートメント(シャンプー後にリンスのように用いるもの)とアウトバストリートメント(髪を乾燥した後に用いるもの) があります。

トリートメントは、大きく分けて2つあります。インバストリートメント(シャンプー後にリンスのように用いるもの)とアウトバストリートメント(髪を乾燥した後に用いるもの) があります。

参考文献として、新ヘア・サイエンス  日本毛髪科学協会著 です。

インバストリートメントは指どおりをよくして、乾燥した際にも毛髪の帯電を防ぎ、されっとした毛髪に仕上げるリンス的機能と傷んだ毛髪にツヤを与えて、なめらかで自然なツヤが出てきたりとスタイリングしやすい頭髪にするトリートメント機能があります。このインバストリートメントは、枝毛・切毛用、ダメージヘア用、軟らかい髪用、硬い髪用などがあります。

アウトバストリートメントには、パサついた髪、傷んだ髪、硬い髪用などがあります。

また、ヘア・クリーム と ヘア・トニック について説明していきます。

ヘア・クリームの原材料は、油性原料と水と界面活性剤とから作られています。これらに防腐剤や香料などが加えらえれます。

ヘア、トニックの原材料は、エタノールが主で清涼刺激剤、防腐剤などを配合したものです。このエタノールの濃度は50〜90%で、毛根部に浸透しやすく、配合された清涼刺激剤とともに頭皮に対して清涼感を与えます。

ヘア・トニックには2種類あります。単層油性型と二層油性型があります。二層型は、ドライ・スキン用とされる事が多いです。ヘアトニックとは簡単に説明すると髪や頭皮に使う化粧水のようなものです。スキンケアと同じく、髪や頭皮もしっかりとケアしてあげないと薄毛や炎症の原因になってしまいます。スタイリング剤とは違います。主な効果は頭皮の状態を整えてあげる事です。フケや頭皮の臭いを防ぎ、かゆみやちょっとした炎症を抑える効果があります。

 ですので、皆さんもリンス・トリートメントを使う際は、気にされるといいと思います。

 

しかし現在、シャンプーそのものが改良されて、毛髪にダメージを与えない中性から弱酸性になったので、現在のリンスは、毛幹部分に水分と油分を与えて自然な光沢と滑らかさを保ち、毛髪の表面の状態を整えることが主目的になっています。

また、汚れを防ぐためにカチオン界面活性剤(プラスに電荷した界面活性剤)を入れて毛髪表面に付くような工夫もしてあります。

空気中の埃の大部分はプラスに電荷していますから、プラスの界面活性剤とは反発しあい、埃よけ、つまり毛髪が汚れないようになっているわけです。

これに対してヘアートリートメントは、傷んだ毛髪の補修を主な目的としています。

毛髪は傷むとマイナスの電荷を帯びるので、プラスの電荷を持った毛髪の成分に近いタンパク質や、ポリペブチドを原料としてヘアトリートメントは作られています。

電気のプラスとマイナスはお互いに引き付け合う性質がありますから、これを利用して作られています。

また軟らかい毛質の人向けには、毛の表面に付着して固い被膜をつくるアクリル系の樹脂を入れたり、反対に硬い毛質の人向けには、保湿剤を入れてしっとり柔らかいタイプにしたりしています。

ヘアリンスが毛髪の表面を考えた製品ならば、ヘアトリートメントは毛髪自体を考えたものと考えていいと思います。

 

また、育毛剤や養毛剤などのいわゆるヘアトニックの容器には医薬品・医薬部外品、化粧品などと書かれていますがどのような違いですか?  とよく聞かれますが

これは、化粧品と書いてある場合は安全性は高いが効果は今一歩という感じで、医薬部外品は、許可を取るために厚生労働大臣の指定が必要でしたり、医薬品は、病名を書く事が許可されていたりしています。

端的に言うと 化粧品→医薬部外品→医薬品の順で効果を期待できるという事です。しかしながら副作用に気をつけないといけません。

お気軽にご相談ください。

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