当院は薄毛で悩む女性の為に毛髪が再び生えてくる様に育毛針をしております。
育毛針と聞くと有名なのが円形脱毛症で治療を受けられる事も多いようです。
脱毛症を詳しく述べている本からですが
脱毛症は、何らかの要因によって、生理的に正常な範囲を超えた脱毛が起こることで、特定の疾患、薬物の投与、外傷等に起因する脱毛症、先天性の脱毛症、男性型脱毛症(若ハゲ)、円形性脱毛症などがあります。そして、このうちで鍼灸治療の適応となるものは円形脱毛症です。円形脱毛症の原因については、詳しいことはわかってはいませんが、ストレスが大きな一因となっている事が指摘されています。臨床では、ストレスが要因となって円形性脱毛症が発症し、脱毛症状が容姿を損なう事から、脱毛がさらにストレスを増大させて症状を悪化させるという「悪循環」に陥っているケースが少なくないことが観察されます。この様なケースでは、脱毛自体がストレスのさらなる原因となっているばかりでなく、脱毛の悪化による「不安」も多大な精神的ストレスとなり、脱毛をさらに悪化させる要因となっています。 健康で美しくなる美容鍼灸 北川毅 著
と書いてあります。
中医学から考えて診た円形脱毛症は、「肝鬱気帯」と「疏肝理気」(肝臓の機能を改善して気の流れを円滑にする事)が重要でここから治療を進めていく考えられています。中医学の円形脱毛症では、簡単に言うと肝臓の働きが悪いが為に円形脱毛症になっていると考えられているそうです。
私が思うに女性の薄毛の原因は東洋医学でいうところの、腎経というのが弱くなっている感じがします。
腎経というのは、
上の図であるような感じで、足の裏から胸の辺りまで伸びている経絡です。
女性の薄毛で悩まれている方は、この経絡を刺激していくといいかもしれませんね。
東洋医学でいうところの髪は腎と対応しています。難しい表現ですが、腎は先天の精といって生まれ持ったもので体力とかに関係してくるとされています。
私は、鍼灸師・柔道整復師であるので、臨床上に有効なツボがわかっています。
腎経で重要なツボはそれぞれあるのですが、図にもあるような 復留というツボが重要です。ここをつまんだりするとチクッとする箇所があるので、そこの部分がツボになります。
当院でも女性の薄毛に対しては、薄くなった頭皮の部分にも針をしています。しっかりと治療していきます。頭皮のどの部分に針をしていくかは、後日またブログでアップしていきますね。お楽しみにどうぞ。
男性の薄毛
現在、日本において成人男子で薄毛を気にしている人の数は、およそ1200万人いるとされています。最近、増えているのが男性型脱毛症(AGA)です。
男性型脱毛症の定義は、遺伝的素因を持つ思春期以後の男性が、男性ホルモンの影響を受け、全頭ではなく前頭部から頭頂部に限って毛包が縮小して、硬毛が軟毛する変化です。
AGAのタイプとしては、前頭部や額の両サイドが後退するタイプのA型・H型。頭頂部から薄くなるタイプのC型。があります。最終的には、生え際から頭頂部まで薄くなるU型のタイプとなってしまいます。(画像はネットよりお借りしました。)
AGAの原因と現在考えられているのが、男性ホルモン とされています。
細かい説明を省きますが、頭部において、男性ホルモンのレセプターは、後頭部や側頭部には少ししかなくて、前頭部や頭頂部には多くあるので、髪の毛が薄くなったりハゲたりしやすいです。
このようにして、ヘアサイクルの成長期が短くなって、細くて短い毛に生え替わりながら、産毛へと逆転換してハゲてしまうという事が最近の研究でわかってきている様です。
また、AGAの進行を早める大きな要因として、シャンプーが関わってきています。間違ったシャンプーは薄毛を促進してしまいます。以前もこのブログで書いたのですが、シャンプーについて書いています。
シャンプーで過剰が皮脂を取り除こうとして、強く頭皮をこすったり、頭皮に合わないシャンプーを使ったりするとそれが原因で頭皮を悪くして抜け毛が増えてしまう結果となってしまいます。十分にお気をつけください。
また頭髪の部分である頭皮が固いと毛根に栄養がいかなくなってしまいます。具体的に言うと頭皮の毛細血管の通りが悪くなってしまうのが固くなるのです。ですので、薄毛等で悩まれている女性の方は頭皮をマッサージをしていくといいと思います。シャンプーの仕方でもお話ししたのですが、爪を立てたり、指腹で強くマッサージをするのではなくて、指先で軽く頭皮を抑えてながら押していくというのがポイントとなってきます。そうしないと、新しく生えてくる大事な髪の毛が抜けてしまうからです。
頭皮が硬いとよくない理由は頭皮と頭髪について考えるとわかりやすいです。
実は、頭皮と皮膚は同じ皮膚でも機能や性質が違います。
頭髪は、1つの毛穴から1本ずつ生えているのは、全体の20%で、普通は毛群といって1つの毛包から数本生えています。ここで、発毛に大事になってくるのは 毛母細胞 です。
毛母細胞は、ケラチンという硬いタンパク質を作って、毛乳頭の頂点部分から毛髄質、その下の部分からは毛皮質、いちばん下の外側の方からは毛小皮になる細胞が分裂し、毛皮質は毛の色をつくる色素細胞のつくったメラニン色素を取り込みながら分裂を繰り返し、頭髪の場合は1日に0.2ミリ〜0.4ミリ成長していくとされています。
毛包の上部には皮脂線があり、ここから分泌された皮脂は汗とともに滑らかさや潤いを保ち皮脂腺をつくり皮膚や毛髪を守っています。
また、皮脂腺下側に立毛筋と呼ばれる小さな筋肉があり、体表にある場合は鳥肌を立てる働きがありますが頭部にはその機能はないです。この立毛筋の毛包側にはバルジ(膨隆部)という膨らみがあり、毛包上皮の幹細胞が存在しています。この幹細胞が再生すう能力があるとされています。ここで毛髪や皮膚の再生が行われています。そのため、毛は抜けても再び生えてくるのです。
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