排水溝に毛が溜まっている
目次
毎朝、浴槽を掃除をしていると、排水溝に私の大事な毛がいっぱい抜けて溜まっている・・・
もう、見るのも嫌だ・・・
とクライアントさんの実際のお声をよくお聞きします。いたたまれない気持ちになります。
今回は、2つのお悩みについて解説していきます。
髪の毛の分け目が気になる女性の薄毛、つまり脱毛には次の様なものがあります。
- びまんせい脱毛
- ひこうせい脱毛
- 脂漏性脱毛
- 牽引性脱毛
- 産後脱毛
- 円形脱毛
があります。 それぞれ、説明していきますね。
びまんせい脱毛は女性の薄毛原因としてよくあげられるものの1つがびまん性脱毛症です。このびまん性脱毛症が原因で薄毛になっている場合、頭髪全体の髪が均等 に脱毛して毛髪が全体的に薄くなります。
これは、女性の悩みに多い脱毛症の1つです。びまん性脱毛症は30代以降の女性によく見られます。男性型脱毛症(AGA)と違い、生え際が後退するのではなく、頭髪全体が均等に脱毛するので、脱毛部分の境界がはっきりしません。当院に来院されているクライアントさんで多いのがこの脱毛です。
今回の 分け目が目立つようになっている・・・・ 方の多くはびまん性脱毛の可能性があります。
原因としては
✅ ピルなどの薬を服用している。または、よく寝れる薬とか安定剤等・・・
✅ 年齢が上がるにつれて・・・
✅ ホルモンバランスが乱れている・・・
✅ ストレス
✅ 肩こり首こりによって頭皮への血流が悪くなっている
✅ 極端なダイエット
となっているようです。
解決方法は、まとめて書いていきますので楽しみにしてくださいね。シャンプーの仕方や食事、ドライヤーの使い方が大事になってきますよ。分け目が気になる方は、髪型や帽子で隠している方もいると思いますが、諦めるのはまだ早いです!
ひこうせい脱毛は乾燥したフケを伴う批糠(ひこう)性脱毛症は、フケが毛穴を塞ぐことで炎症を起こします。シャンプーが合わなかったり、不規則な生活などが原因でフケが出る場合もありますが、頻繁にシャンプーしたりすると頭皮を傷めて逆効果になる恐れがあります。ひこう性脱毛症の原因は乾いたフケが毛穴をつまらせることが多いです。 シャンプーは1日1回、頭皮をやさしく洗うようにしましょう。
また、フケが異常に多い場合は、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)などの可能性もあります。自然と治るものではありませんので、気になる方は早めに皮膚科を受診されるといいかもしれません。頭皮の炎症やかゆみがある場合は1番最初に炎症やかゆみを取ることが大事です。
脂漏性脱毛は、皮脂の過剰分泌による脱毛症です。身体の余分な油が頭皮の毛穴から出てきて脂漏性皮膚炎を引き起こす場合もありますので、早めの対処が必要となってきます。シャンプーを定期的にしなかったり、すすぎが十分にできていないと、皮脂が過剰に分泌されてしまいます。比較的男性が多い様な感じに思えます。
牽引性脱毛は、髪の長い人に多いのが特長的で髪を引っ張ってしまう事に原因があります。
長時間髪を引張っている状態で頭皮に負担がかかり薄毛の原因となってしまいます。
頭皮に負担のかかるようなヘアスタイルはやめた方がいいですね。有名な方でスーパーモデルのナオミキャンベルさんが牽引性脱毛になっていらっしゃいます。長年のエクステが原因とされています。気をつけないといけないですね。
産後脱毛は、妊娠中に女性ホルモンによって維持してきた頭髪が、出産後ホルモンが出てこないがために女性ホルモンを得る事ができない事で産後の薄毛に悩む女性が多くみられる症状です。
女性ホルモンには2種類あります。女性らしく成長させる エストロゲン(卵胞ホルモンともいわれます) 、妊娠を継続するための プロゲステロン(黄体ホルモンともいわれます)があります。
妊娠前ではこの2種類のホルモンが生理周期に沿ってバランスよく分泌されるのですが、妊娠すると、プロゲステロンの分泌量が多くなります。このプロゲステロンには妊娠状態を継続させたり、体温を上昇させる働きがあるほか、毛髪の成長を促す作用もあります。
このプロゲステロンの働きにより、毛の生え変わる周期が大きく変化し、本来抜け落ちてしまうはずの髪が、抜けずにそのまま成長し続けます。そのため、妊娠中は、気づかないうちに髪の量が増えている場合があります。しかし、出産を終えると、プロゲステロンの分泌は抑制されて元の分泌量に戻ります。そうする毛が大量に脱毛してしまいます。これが産後脱毛の原因なのです。対処法は、あとのブログで書きますね。
円形脱毛は、円形に脱毛する症状で原因は、よくわかってない事が多く、ストレスやアレルギー疾患と言われる事が多いです。症状に気づいたら、すぐに皮膚科の医師に相談しましょう。円形脱毛症であると保険が適応する事があります。
1日で抜ける毛の本数
1回のシャンプーで、それも何日おきのシャンプーで、何本抜けるかが問題なのです。正しい数の抜け毛かどうかの判断は、日本人の場合には毛髪の数が平均10万本で女性の場合には4〜6年の寿命ですから、仮に5年で抜け変わるとして計算すると
10万本 ➗ 5年 = 2万本 が一年の抜け毛です。
2万本 ➗ 365日 = 54.8本 が1日の抜け毛の数となります。
この数値から、私が思うに 1日50〜80本を正常の抜け毛としています。
毎日のシャンプーで50〜80本抜けて正常ですから、2日に1回の洗髪ならばその倍数の100〜160本抜けても大丈夫です。それ以上の抜け毛でしたら専門家に相談するのもいいかと思います。
排水溝に髪の毛が溜まってしまってショックを受けるのでは、なくて冷静に考えるのが大事になってきます。
次にフケのお話ですが
最近、フケでお困りの方が男女ともに増えてきているようです。
ここ数十年で、男女ともに洗髪回数が増加してきて、フケとりシャンプーの普及もあって
以前ほどフケ症の方を見ることは少なくなってきた感じです。
フケは頭皮の角質細胞が新陳代謝されてできる老廃物と垢や埃などが混ざった物質です。
正常であれば目立たないのですが、大量に出るとフケとして認められるようになります。
一般に見られるねっとりとして大きなフケは、脂性のフケと考えてよいでしょう。
皮表膜(脂肪膜)が多くなると、表皮常在菌の1つであるマラセチア・フルフル(カビ)という菌が皮脂を栄養源として異常に繁殖して、頭皮を刺激して頭皮の下部の基底細胞から有棘 顆粒 角質細胞に変化する日数を通常より半分ぐらいに短くしてしまう傾向があります。(通常は28日〜42日)そのために
角質細胞のいらなくなった量が異常に増えて、フケの原因となってしまいます。
これらの対策として、洗髪の回数を増やす事 カビの殺菌剤の使用
また、硝酸ミコナゾールやヂンクピリチオンなどの入ったフケ取りシャンプーを使用されるのもいいかもしれません。
一方で、洗髪をすればするほど、細かいパサパサしたフケが多くなる女性も時々みうけられますが
これは、細胞をつなぎ合わせている細胞間脂質のセラミドが少なくなって角質細胞どうしのつながりが悪くなってしまって、角質が剥がれ落ちてしますからです。ですのでこのような方は、洗浄力の弱いオイルシャンプーや洗髪回数を減らす事も大事になってきます。
他に悩みとして
最近頭頂部の抜け毛がひどい
という事ですがお話しを伺うと
10代の頃から悩んでいて、最近頭頂部の薄毛が気になっていて実は、テレビで宣伝している育毛剤を使用してます・・・でも生えてきません。毛もよく切れて最近は髪の分け目も気になりだしました
という事です。
もしかしたらシャンプーが悪いのかもしれません。
シャンプーしたら、余計に頭頂部の抜け毛が増えて今以上に薄くなってハゲてしまうのではないかと思っている方が少なくありません。このブログを読んでいるあなたも、もしかしたらそうかもしれませんね。
シャンプーをしても抜け毛は基本的には増えません。
心配して、なるべく大事な自分の毛が抜けない様に、さっと軽く洗っている方が多いです。しっかり丁寧にシャンプーをしていないと頭皮が汚れて血行が悪くなってしまうからです。そうするとひどい皮膚炎にもなってしまう可能性があるからです。
かといって、一方で1日に2〜3回も頭をゴシゴシするのも考えものです。3日に1回しか洗わないよって方も稀にいらっしゃいますが、これもよくないです。
毛髪にはヘアサイクルがあって、人によって1日に抜ける髪の毛の量は70〜80本といわれています。
その分がまた、毛穴から生えてくるというのを一生かけて繰り返していきます。
つまり、髪の毛は、抜けないと新しい元気な毛は生えてこない という事です。これは、とても大事なので頭の片隅においておくといいと思いますよ。
よく質問されるのですが、シャンプーは何回した方がいいですか? と聞かれます。
何か頭が汗で汚れているような感じがする・・・フケが出てくる・・・・何か臭う・・・ 頭皮が脂っぽい・・・と思われて1日に何度もシャンプーをされる方がいます。その際、市販のシャンプーを1度に大量に使ってたりもします。
気持ちはわかるのですが、やめていた方がいいですよ。大量にシャンプーを使ったり洗ったりする事で頭皮のターンオーバーが乱れて、頭皮の保湿が無くなって必要な皮脂まで失う事になります。また、頭皮をこすりすぎてフケが多くなったり、カビが発生したりします。そのことで抜け毛が多くなり、せっかく生えてきている新生毛が抜けてしまう事も多くなります。そのため頭頂部の薄毛になってしまう事もあります。
正しいシャンプーの回数は、原則として毎日1〜2回がいいとされています。 参考にされるといいですよ。
マッサージシャンプーは、指頭(指の先のこと)を頭皮にしっかりと密着させ、擦らない様に小刻み頭皮を揺り動かすようにして洗います。
このマッサージの仕方は、頭皮が動く事によって毛穴が絞られる様状態になっているので、毛が抜けた毛穴の皮脂の除去がしっかりできます。そうする事で、頭皮の表面に出てきた新生毛が抜ける事がなくなります。抜けている方はほとんど、ゴシゴシと頭皮を擦っている事が多いです。気になる方はしないほうがいいですよ。
実は髪の毛の汚れは、シャンプーの泡がつけばほとんど落ちます。強く頭皮をゴシゴシ洗って新しい毛が抜けると約130日経たないと再生していきません。ですので強く擦るのはおすすめしません。
また、よく有名サロンでシャンプーの前に、ホホバオイルやクレンジングオイルを使ってマッサージをして毛穴の中の脂を溶かして浮き出させる事をしていますが、これはとてもいいと思います。
どういう事かというと、皮脂をオイルで取る。 つまりアブラでアブラを取るという考え方です。
毛穴が詰まっていると、頭皮の皮脂の酸化によって頭皮の皮膚の働きが低下したりします。この時に頭皮の血行も悪くなっている事も多いので気をつけるといいですよ。
しかしながら、頭皮の皮脂の取りすぎをしすぎると、お手入れ後にはオイル分を適度に頭皮に補給する事が大事になってきますよ。
ここで正しいシャンプーの仕方について話をしていきたいと思います。
基本的な流れとしては、お湯で軽く髪を洗いながしてからシャンプーで2回洗っていきます。
まずは、40度以下の温度のお湯で頭を洗います。髪と地肌を十分に濡らしておくと、シャンプーの泡立ちがよくなります。次にシャンプー特にアミノ酸系で低刺激でオーガニックのものとかおすすめです。そのシャンプーを500円硬貨程度を手に取って、手のひらで延ばしてから髪の毛全体につけて泡立てます。1回目のシャンプーは汚れを取る意味があります。頭皮を強く擦る事はしません。しっかりとシャンプーを洗い流してから、2回目のシャンプーです。目的は、頭皮をマッサージする事です。爪を立てたりせずに指頭で頭皮をしっかりととらえてほぐしていきます。ご自身で髪や頭皮があまり汚れていないと思っている方は、シャンプーは1回でマッサージシャンプーをしてもいいと思います。